吉野義子の著作と資料の目録(くれなゐ)
昭和31年、濱発行所より初版発行。吉野義子の第一句集。
復刻版は平成5年7月、東京四季出版より発行。ISBN 4-87621-584-7。定価2600円。
句集名『くれなゐ』は「寒牡丹」「水仙」「梅」「すみれ」「さくら」などうつくしい花の名で分類され、また義子さん自身の姿の華やかさに副ふもののやうでもあるが、実は地味な主婦の生活の記録なのである。(序/昭和31年11月大野林火より)
「厨」を根底とした主婦の生活、それに体当たりをした際に咲き出たのが、この『くれなゐ』の花である。(序/復刻版川本臥風より)
女のいのちにとって、老いといふかなしさ、おそろしさを遠く見つめながら、その老いを、しづかに、ゆたかなこころの華やぎとして見透し受けとめてゐる。義子さんは、ついに老いを知らぬひとかもしれない。『くれなゐ』はさうした義子さんの永遠の悲願に咲き出でた花ではないだらうか。(跋/昭和31年11月野沢節子より)
理解ふかい両親と、夫と、そして四人の子供達に励まされながら、作句してまゐります自分自身の倖せを思ひますとき、その安らかさに溺れ、流されることなく、どこまでも、抵抗を求めつづけて作句してゆきたいと念じてをります。(あとがき/昭和31年初冬吉野義子より)
初版は現在入手困難。記念館充実のため、御寄贈いただければ幸いです。
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